サポートトップ » GMOクラウド Privateトップ » ガイド » VMware vCloud Director マニュアル [詳細編]
「仮想マシン」はvCloud Director上から物理的なマシンと同様に操作ができる他、Webコンソール上でCPUの個数やメモリ。ディスクの構成といったハードウェア構成を変更することができます。
これらの個別の操作について、簡単に手順をご紹介いたします。
プロパティの設定で、「vApp」の起動/停止を行う際の挙動を設定することができます。
DBやWebなどの複数のサーバを連携させたシステムでは、起動および停止時の操作の順序が重要となります。
「vApp」のプロパティでは、「仮想マシンの起動と停止」の設定を行う事でこれらの操作を自動化する事が可能となります。
対象の「仮想マシン」を選択し、一番右端の歯車アイコンを押して「メニュー」を表示させます。
「メニュー」から【プロパティ】を選択します。
最初に「全般」のタブが表示されます。
この画面では仮想マシン名やコンピュータ名、OSの種別を変更することができます。
また「仮想マシン」が起動した状態でのCPUやメモリの追加に対応したOSを利用している場合、事前に「仮想CPUホット アド」と「メモリ ホット アド」を有効にしておくことで、これらの機能を利用することができるようになります。
【ハードウェア】のタブを選択すると、「仮想マシン」のハードウェア構成を変更できます。
CPU、メモリの増減。ハードディスクの容量、ドライブの追加。
またIPアドレスやネットワークの接続先などの、ネットワークアダプタ(NIC)に関する設定の変更が可能です。
【ゲストOSのカスタマイズ】タブを選択すると、OSの設定を変更することができます。
「パスワードのリセット」で管理者パスワードを強制変更できる他、WindowsのSIDや所属ドメインの変更が可能です。
必要な設定が終わったら、【OK】ボタンを押して変更を確定させてください。
「パワーオン」は、対象の「仮想サーバ」を起動させます。
物理的な筐体で電源ボタンを押し込むのと同じく、「仮想マシン」に電源が投入され一連の起動シーケンスが開始されます。
対象の「仮想マシン」を選択し、左から2つめの再生アイコンを押すと「仮想マシン」が起動します。
「パワーオフ」は、対象の「仮想サーバ」を停止させます。
物理的な筐体で電源ボタンを押し込むのと同じく、「仮想マシン」の電源を遮断します。
対象の「仮想マシン」を選択し、左から4つめの停止アイコンを押すと「仮想マシン」が停止します。
「サスペンド」は、対象の「仮想サーバ」を一時停止させます。
「vApp」内での操作と同様に、「仮想サーバ」が利用していたCPUパワーやメモリを一時的に開放することができます。
シャットダウンではなく、データを保持したままでの一時的な完全停止となるため、OS側が基本的には想定していない動作となる事をご理解ください。
対象の「仮想マシン」を選択し、左から3つめの一時停止アイコンを押すと「仮想マシン」が一時停止します。
「リセット」は、対象の「仮想サーバ」を再起動させます。
物理的な筐体でリセットボタンを押し込むのと同じく、「仮想マシン」のリセットを実施します。
対象の「仮想マシン」を選択し、右から3つめの矢印が円形になったアイコンを押すと「仮想マシン」をリセットします。
「カタログからCDを挿入」は、対象の「仮想サーバ」にディスクメディアを挿入します。
物理的な筐体でCD/DVDトレイにメディアを挿入するのと同じく、「仮想マシン」のドライブにディスクメディアを挿入した状態にします。
対象の「仮想マシン」を選択し、右から2つめの光ディスクアイコンを押すと「CDを挿入」メニューが開きます。
挿入したいメディアイメージを選択し、【挿入】ボタンを押してください。
「仮想マシン」を削除することができます。
対象の「仮想マシン」を選択し、一番右端の歯車アイコンを押して「メニュー」を表示させます。
「メニュー」から【削除】を選択し、削除確認の画面にて【はい】を選択すると削除が実施されます。
「仮想マシン」のコピーを作成や、他の「vApp」への移動を行います。
対象の「仮想マシン」を選択し、一番右端の歯車アイコンを押して「メニュー」を表示させます。
「メニュー」から【コピー】もしくは【移動】を選択します。
最初に「ターゲットvAppの選択」画面が表示されます。
ここでコピー/移動先となる「vApp」の選択して、【次へ】ボタンを押してください。
「リソースの構成」画面が表示されます。
コピー/移動先に同じ名前の「仮想マシン」がある場合は、名前を変更する必要があります。
「ストレージプロファイル」については変更の必要はありません。
入力内容を確認し、【次へ】ボタンを押してください。
「仮想マシンの構成」画面が表示されます。
「コンピュータ名」を、「仮想マシン名」に合わせて変更して下さい。
通常は「ネットワーク」の接続先を変更する必要はありません。
「IPの割り当て」については、コピー/移動元となる「仮想マシン」と異なるものに変更の必要があります。
入力内容を確認し、【次へ】ボタンを押してください。
「ネットワークの構成」画面で、設定したネットワークの情報が表示されます。
表示内容を確認し、【次へ】ボタンを押してください。
以上で、コピー/移動に必要な設定は完了となります。
設定内容を確認した上で、【完了】ボタンを押すとコピー/移動が実行されます。
「スナップショット」は、その時点での「仮想マシン」の状態を1つだけ保存することができます。
何らかの作業を実施する前に、簡単なバックアップの取得として利用することができます。
対象の「仮想マシン」を選択し、一番右端の歯車アイコンを押して「メニュー」を表示させます。
「メニュー」から【スナップショットの作成】を選択します。
「スナップショットの作成」画面が表示されます。
起動中の「仮想マシン」で実行した場合は、下記の2つのオプションが選択可能です。
仮想マシンのメモリを スナップショットする |
仮想マシンのメモリ状態をスナップショットに含めることで、処理途中のデータが保存されます。 |
---|---|
ゲスト ファイル システムを 休止する |
ディスクへのデータの書き込みを一時的に停止させ、スナップショット中にデータが変更されることを防ぎます。 |
オプションを選択した場合でも、DB等が動作中の状態で作成した「スナップショット」についてデータの破損が発生する可能性が高くなります。必ず破損の可能性を考慮した上で、利用の可否を検討して下さい。
停止中の「仮想マシン」で実行した場合は、オプションは選択出来ません。
この停止中の状態では「仮想マシン」の確実なスナップショット作成が可能となります。
【OK】ボタンを押すと、スナップショットが開始されます。
スナップショットの作成には時間がかかりますので、終了まで少々お待ちください。
「仮想マシン」の状態を、作成済みの「スナップショット」の時点に戻します。
対象の「仮想マシン」を選択し、一番右端の歯車アイコンを押して「メニュー」を表示させます。
「メニュー」から【スナップショットに戻す】を選択し、確認画面にて【はい】を選択すると「仮想マシン」が「スナップショットの作成」時の状態に戻ります。
作成済みの「スナップショット」を削除します
対象の「仮想マシン」を選択し、一番右端の歯車アイコンを押して「メニュー」を表示させます。
「メニュー」から【スナップショットの削除】を選択し、削除確認の画面にて【はい】を選択すると削除が実施されます。